結婚・転居・転職についての備忘録

諸々の手続きについての記録、および日常の雑談。

「#地味弁」は全然地味じゃないし、「#手抜き弁当」はちっとも手抜きじゃない

再就職してからひさしぶりにお弁当を作りはじめた。
お弁当箱選び・詰め方・おかずの組み合わせなどの参考にしているのがインスタグラムの「#地味弁」タグ。

そもそも、私がいま理想としているのは、奥田英朗我が家の問題』に収録されている短編「ハズバンド」に登場するようなお弁当。そして、まさにそんな雰囲気のお弁当が集まるのが「#地味弁」なのだ。

地味弁に明確な定義はないけれど、「キャラ弁」に代表されるキラキラした見た目のお弁当とは対照的に、地味な見た目だけど食欲がわく美味しいお弁当、という意味合いで使われることが多い(もちろん見た目がキラキラで味がめちゃくちゃ美味しいお弁当もたくさんあるけど一旦それは置いておくとして)
典型的な例としては、ご飯の上に焼き魚や生姜焼きといったメインのおかずがどーんと乗り、隙間を埋めるように何品かの副菜が詰め込まれているイメージ。
アクセントには飾り切りの野菜やウィンナーではなく、輪切りのゆでたまご(or味玉)が使われることが多い(私調べ)

「地味弁」はあたかも「残り物を適当に詰めました☆」という雰囲気を醸し出しているけれど、そこには明確な計算と美学があり、実際それらのお弁当は、いわゆるキラキラ弁当とは違ったベクトルで相当「インスタ映え」しているのだ。

そんなわけで「#地味弁」はしょっちゅうチェックしているけど、このタグと一緒に使われることも多い「#手抜き弁当」タグには時折もやっとしてしまう。
「地味弁」はスタイルを表す言葉で、そこにはある種の矜持が感じられるけど、「手抜き弁当」は単なる自虐にしか思えないので、どう見ても気合いの入ったお弁当につけられた「#手抜き弁当」タグを見るたびに、嘘だ~!!と言いたくなる。
ひねくれてる自覚はあるけどさ、テスト直前にやたらと勉強してないアピールをしてくるコソ勉女子かい?もっと自信持ちなよ!本当の本当に手抜きだったらインスタに投稿しないでしょ?

そんなわけで本当の意味での「手抜き弁当」を見たいときには「#ハードコア弁当」タグが大変おすすめです。これはこれで食欲をそそられるし。

#ハードコア弁当 - Google 検索


おしまい。